安楽死について考える 2

14歳の誕生日、安楽死を現実的に考えましたが、葵はなんとかいつものように復活してくれました。

翌月大学病院での診察の予約をしていましたが、もう行くことはないと思いました。

その後、かかりつけ医の先生と何度か安楽死について話ました。

「私は絶対しませんよ」

そうおっしゃっていた先生が、15歳を過ぎ、認知症の症状が出て来た頃

「本当に葵ちゃんが苦しんでいて、お母さんが決断したなら3人で送りましょう、覚悟を決めます」

そうおっしゃるようになりました。

でも、こんなに暖かくて柔らかくて、かわいい葵の命があるうちに本当に決断出来るのかな、と常々考えていました。

今回痙攣発作が起きた日、その先生はお休みでした。

そして今、意識がない状態の葵。

安楽死という選択はなくなりました。

葵は先生のお休みの日をねらったのかな。

S先生、お休みの日でありがとう。