Day 1-2 麻酔をすることに…

痙攣止めの薬を何種類が試していただきましたが、止まりませんでした。

「脳の信号を止めるために麻酔をかけて一旦寝てもらいます。でも…」

T先生がためらいがちにおっしゃいました。

もともと肝臓が悪い葵さん。

13歳の頃大学病院通いをしていた頃、CT検査のたびに麻酔からの醒めが遅くなっていました。

「戻ってこない可能性もあるのですね…」

覚悟の上で麻酔をお願いしました。

「待っているからね。がんばらなくてよいけどがんばってね」

そう伝えました。

家族も今日はおやすみにしました。

「先生は今日はいつでも、何度でも会いにきてください」

とおっしゃってくださったので、買い物に出るふりをして何度かひとりで様子を見に行きました。

そして葵のために良いヒレ肉を買いました。

大好きなお肉を食べるために戻っていらっしゃい、の気持ちをこめて。